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high&high 2006(2006/8/6 日比谷野外音楽堂)

…えーと。
何をどう書いたらよいものやら、非常に困惑しております。

でも、私のこの拙い駄文を好きと言って下さる方達(ありがたいことです)の中には
その場に行くこともできなかった方も何人かいらっしゃいます。

なので、粛々と書かせていただきます。
今回、バカ成分控えめですがご容赦ください。


ソロデビュー20周年という節目での今年のhigh&high。
万全に行われていた事前の準備。
そして、今日。
日焼けを案ずるほどの好天。

なのに。

もし「神様」というものが存在するのだとしたら
なんというイタズラを、こんな時にするのでしょうか。

序盤から「今日、声があまり出ていない…?」と思いました。
そしてそれを必死にカバーするかのような、
いつもとはちょっと違う響きをもったKTSBの演奏。

曲が進むにつれ、大将の喉が悲鳴をあげ、水分を欲してあがく様子がわかり。
ただ「調子が悪い」では済まされない、尋常な状態でないことがわかりました。
長年聴いてきて、こんな状態の歌を聴くのは初めてです。

途中、2度ほどステージから離れる大将。
ぴん、とはりつめた緊張感が、野音の上空を包み込みました。
その間、バンドメンバーは一生懸命にその緊張をほぐそうとしていました。
(すいません、この時「バンマス、繋げっ!」と叫んだのは私です。
この言葉でお気を悪くされた方がいたらごめんなさい。ふざけたワケじゃないんです。)

そして、悲しい決断。

「これはオレの声じゃない」

「皆さん、本当にすいません」

謝らなくてもいい。

誰よりもいちばん辛いのは、大将、あなた自身なのだということを
スタッフやバンドの皆さんも、客席にいる人たちも
みーんな、わかっていますから。
以前のような天候のイタズラと違う原因に、あなた自身が誰よりも傷つき
己を責めているであろうこと、きちんと伝わっています。

プロとしての体調管理を問う声もあるかもしれません。

それでも、プロであるからこそ、時に「勇気ある撤退」も必要なワケで。

その勇気を称え、傷ついた背中に祈りを捧げます。

そして、あなたが2年前に、友へ贈ったあの曲を、
今度は私たちからあなたへと贈りたいと思います。


変わることなく、ここで、待っています。


どうか今はその身体と心を休めてください。

特別な夏だったかもしれない。

なら、来年をもっと特別な夏にしましょう。
また一緒に、蝉時雨を浴びながら、一緒にバカ騒ぎをしましょう。

愛が育った、港で待っていますから。
by eikichi723 | 2006-08-07 00:22 | ライブレポもどき
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